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情けは人のためならず

清談涼談ー「情けは人のためならず」という格言の理解の大いなる誤解がありました。

武田信玄の言葉として有名な人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方、仇は敵なりに大いなる共感を私は持っています。また、私が税理士法人の代表であった時、経営者の務めは組織に人財をつくることであると考えていました。与えられた経営資源の中で、優秀な人材を組織の人財にする施策をとることは意外と難しいものです。そのためには、人材に情けをかけてあげることです。そして、それは時間と根気のいる作業です。仕事上、情けをかけるとは信賞必罰を前提にした上で、すべての者に敗者復活の機会を与えることではないかと考えています。自分自身の短期的利益だけを考えていると、失敗した部下を「出来ない部下」として切捨ててしまいます。それを安易に切り捨てないことが大事ですが、“言うは易く、行うは難し”です。敗者復活の機会を与えるには、機会を与えるサイドに心の拠りどころが必要です。人材に情けをかける時、私の心の拠りどころとなった言葉が「人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方、仇は敵なり」でした。

巷間でよく言われている情けは人のためならずは、信玄の言葉とは逆に敗者切捨てのように感じられて合点がいきませんでした。しかし、この言葉には後半の部分の言葉が省略されていることを最近知りました。「情けは人のためならず」のあとにめぐりめぐって己がためという言葉が続きます。そうすると武田信玄の言葉と一脈が通じるところがあります。

情けは人のためならず」という格言の理解の大いなる誤解がありました。また、情けは人のためならず、めぐりめぐって己がためめぐりめぐって(“直ぐには来ないが必ず来る”)の部分は非常に含蓄があります。

色々な意味で人に情けをかけることは大事と考えます。

 

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