21世紀の税制改革ー我々は近視眼的過ぎないか!その2
21世紀の税制改革ーあるべき税制を観念的に議論しても有効な解決の糸口は見えないと考え、出来るだけ客観的データに基づいてあるべき税制を検討します。
「年収200万円以下、1000万人超える」と言うセンセーショナルな記事がありました。ここに朝日新聞(2007年09月28日)の記事を引用します。
「民間企業で働く会社員やパート労働者の昨年1年間の平均給与は435万円で、前年に比べて2万円少なく、9年連続で減少したことが国税庁の民間給与実態統計調査で分かった。年収別でみると、200万円以下の人は前年に比べて42万人増え、1023万人と21年ぶりに1000万人を超えた。一方、年収が1000万円を超えた人は9万5000人増加して224万人となり、格差の広がりを示す結果となった。年収300万円以下の人の層は5年前の34.4%から年々増加しており、昨年は全体の38.8%を占めた。男女別では、年収が300万円以下の男性は21.6%と5年前から4.6ポイント増え、女性は66.0%で5年前から2.3ポイント増えた。アルバイトや派遣社員など給与が比較的少ない非正規雇用者が増えている状況を浮き彫りにした格好だ。」
上記記事で引用されている国税庁の民間給与実態統計調査によりますと、平成18年12月31日現在の給与所得者数は、5,340万人でした。その平均給与は男性539万円、女性271万円で、男女をあわせた平均給与は435万円でした。
次のグラフを見てください。
私は、高所得者層を年収1,000万円超、中所得者層を600万円超~1,000万円以下、標準所得者層を300万円超~600万円以下、低所得者層を300万円以下と定義して表を作成しました。更に年収100万円以下の層を重度セイフティネット(生活保護等の公的援助のこと)必要低所得者層、100万円超~200万円以下を中度セイフティネット必要低所得者層、200万円超~300万円以下を軽度セイフティネット必要低所得者層と低所得者層を細分化しました。私の定義による重度セイフティネット必要低所得者層と中度セイフティネット必要低所得者層が1000万人を超えたことを新聞では言っています。
表の内容を金額表示しますと、高所得者層の所得総計は33兆円、中所得者層の所得総計は53兆円、標準所得者層の所得総計は78兆円、低所得者層の所得総計は30兆円です。意外に高所得者層の所得総計が少ないことに驚かせられます。格差社会の是正と言うと高所得者層の負担で低所得者層にセイフティネットを提供すべきと考え勝ちですが、所得金額から考えると年収300万円超の人々すべてが応分の負担をする必要があります。しかし、自己責任を放棄する社会の風潮があります。それは上記のような鳥瞰図的客観的データが提供されていないことに大きな原因があると思料します。
コメント
所得階層別の、一人当たり平均税額を計算してみると、
低所得者層 4万円
中所得者層 14万円
標準所得者層 35万円
高所得者層 185万円
税引後所得は、一人当たり平均で
低所得者層 173万円
中所得者層 417万円
標準所得者層 716万円
高所得者層 1,285万円
やはり、所得格差は大きい。
投稿者: 野分権六 | 2007年10月24日 11:53
高所得者層の所得総計は33兆円で、その税額は4兆円です。
私は、高所得者層の税負担があまりにも少なすぎるのではないかと思います。
投稿者: 野分権六 | 2007年10月24日 11:28