ヒトの未来を考える
清談涼談-私の独断と偏見による仮説「ヒトの性的魅力は脳の量が多いほど増す」についてです。
地球は生まれて45億年経ち、そして地上に生命が生まれたのは38億年前、人類はアフリカで500万年~600万年前にチンパンジーから分岐して出現、ホモサピエンス(ヒト)は10万年前~14万年前に現れています。そして、今、ヒトは世界中に住んでいます。億年単位の生命の進化・繁殖という観点から考えると、まさにヒトの繁殖は宇宙のビッグバンに匹敵するほどの爆発的人口増加です。ヒトは動物の中では成長速度が遅い部類に属します。そのヒトが何故爆発的人口増加できたのでしょうか。その答えのひとつとして「おばあさん仮説」があります。おばあさん仮説とはクリスティン・ホークスをはじめとした何人かの人類学者が唱える「ヒトの女性が自らの繁殖から解放された後、おばあさんとしてその知恵と経験を生かして自分の娘や血縁者の子育てを援助することにより、結局、繁殖成功度を上昇することができた」という仮説です。繁殖年齢と寿命は一致するように進化するのが普通です。動物は通常繁殖能力が無くなった時、寿命が尽きます。しかし、ヒトだけが例外で繁殖能力がなくなっても20年~30年と生きています。 「おばあさん仮説」という言葉に興味を引かれたことからヒトの進化に興味を持ちました。ここから先の議論はまったくの私見で、学術的根拠のない議論です。その議論を「性的魅力に関する脳量仮説」と名づけます。「性的魅力に関する脳量仮説」とは「ヒトの性的魅力は脳の量が多いほど増すという仮説」です。ヒトの脳が体重に比べて相対的に非常に大きいことは特質されることです。ヒトの脳は、生存のためだけであればチンパンジーレベルの300㏄で十分、1,500㏄も要らないはずです。何故ヒトは、チンパンジーの5倍も脳を必要としたのでしょうか? 知床に行った時、ガイドの人から「鹿の世界では、角が立派で、身体が大きく、左右対称の顔をしたオスがメスにもてる」との説明を受けました。身体が大きく、左右対称の顔はそのオスのDNAが正常であることを示しています。立派な角はメスに対する性的アピールではないかと推測します。孔雀のオスの尾羽根も立派なほどメスにもてます。鹿のメスや孔雀のメスが立派な角や立派な尾羽根に惹かれるように、ヒトの女性は詩、音楽、政治、哲学、絵画、宗教に惹かれます。ヒトの女性が性的魅力を感じる特性はすべて脳が作り出すものです。よって「性的魅力に関する脳量仮説」は強ち的外れとは思いません。しかし、「性的魅力に関する脳量仮説」はヒトの未来を考える時、危険な帰結を生む可能性があります。鹿の角が立派過ぎると森林を走るとき角が障害物になってしまいます。孔雀のオスの尾羽根があれ以上長くなると飛ぶことが出来ません。ヒトの大きな脳は孔雀のオスの尾羽根のようなものかも知れません。性的アピールを高めるための動物の進化は止め処もなく進む可能性があります。そうであれば、ヒトの脳は暴走する可能性があります。この50年の間にヒトは宇宙にも行きました。核兵器も開発しました。近年になってヒトの脳は暴走しているのかも知れません。45億年を1年に換算すると、10万年前は12分弱となります。そして、今を1月1日00時00分としますと、ヒトが地上に現れたのは前年の12月31日23時48分になります。それではヒトは12分後の1月1日00時12に生存しているでしょうか?「性的魅力に関する脳量仮説」が正しいとすると、ヒトはあと1分も生きていないかも知れません。ヒトがより長く生存するためには、ヒトの脳の暴走を止める必要があります。