2009年12月アーカイブ

「増税すると景気が上向く」その3

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増税と財政支出の削減は、景気対策に逆行すると政治家もマスコミも騒いでいますが、何かおかしいという素朴な疑問から「増税すると景気が上向く」という題の連載記事を書きました。今回は第3回です。

 

国債の残高が600兆円を超えると報道されていますが、これは普通国債の残高で、財投債、政府借入金、地方の長期債務を入れると既に1,000兆円を超えています。今年度の税収見通しは37兆円前後です。税収で、少子高齢化社会に対応した社会保障をしていかなければならないのです。この数値を見るだけでものすごい増税圧力があることが判ります。増税圧力があると将来の増税を恐れる国民は、心理的に現在の消費を控えるようになります。現時点での適切な増税は、近い将来の大幅な増税が回避される予想が形成されます。このことは、生涯にわたる可処分所得を増加させることになり、現時点での適切な増税は民間消費にプラスとなることがその理由です。1980年代初頭、デンマークでは大幅な財政赤字が計上され、その時の施策が"増税"と"財政支出の削減"でした。その結果、民間需要が増加し、財政再建と景気回復が同時に達成されたのです。「増税すると景気が上向く」は実証済みの経済政策です。(続く)

「増税すると景気が上向く」その2

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増税と財政支出の削減は、景気対策に逆行すると政治家もマスコミも騒いでいますが、何かおかしいという素朴な疑問から「増税すると景気が上向く」という題の連載記事を書きました。今回は第2回です。

 

従来の伝統的マクロ経済学の枠組みでは、減税や財政支出の追加は総需要を増加させる(ケインズ効果)考えています。ですから「減税すると景気が上向く」と考えるのは至極当然です。しかし、将来の税負担が先送りされていたらどうなるでしょうか?それが国民の目から明らかである場合、減税や財政支出の追加のケインズ効果を相殺するに十分なマイナス効果(非ケインズ効果)が生まれているのではないでしょうか?

国債の残高がGDPに比較して相対的に低い場合、国債の元本の返済、利子の支払は、歳出に占める割合は比較的低いです。しかし、国債の残高がGDPに比較して異常に高い場合、国債格付けも低下し、利率が上がります。そうすると元本の返済、利子の支払の歳出に占める割合は段階的に上昇します。時が経過するほど増税圧力は増すのです。

 

今の日本のおかれている状況から考えると、国民は肌感覚で強い増税圧力を感じていると思います。このような異常な経済環境減税や財政支出の追加は総需要を増加させるのでしょうか(続く)

増税と財政支出の削減は、景気対策に逆行すると政治家もマスコミも騒いでいますが、何かおかしいという素朴な疑問から「増税すると景気が上向く」という題の連載記事を書きました。今回は第1回です。

 

世界大恐慌の中、1933年にF.D.ルーズベルトは米国大統領となり、彼は有名なニューディール政策を採りました。その政策で大恐慌を克服することが出来ました。ニューディール政策の根幹は、積極的財政支出でした。積極的財政支出の乗数効果によって所得と消費の増加が生まれ、景気は上向きに転じたのです。財政支出の乗数効果による所得と消費の増加をケインズ効果と呼んでおり、昨今の鳩山内閣での景気対策もそのケインズ効果の延長上にあります。増税と財政支出の削減は、景気対策に逆行すると政治家もマスコミも騒いで、税収の倍の国債を発行して歳出を賄うことを是としています。しかし、失われた10年を見るまでもなく、日本の経済成長は低迷しています。なにかが間違っているが素朴な疑問です。

 

「増税すると景気が上向く」は、乱暴かも知れませんがニュー・ニューディール政策といえるかも知れません。(続く)

幸せのレール

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「28歳にして後楽園球場公演で5万人を呼べるスーパースターと呼ばれる人生などめったにあるものではない。銀行には億の預金があった。富士山が見える山中湖にスタジオ付きの邸宅も構えた。その矢沢が30代あがき続けたと総括した理由は何か。後楽園のステージを終えた矢沢は鏡をにらみ据え、かぶりを振った。違う・・・こんなはずじゃなかった。登った急坂に残った轍(わだち)を振り返った。ふっと見たらハッピーという幸せのレールは隣にあった。幸せのレールと成功のレールがつながっていなかった。取って、取って、上に行けたら、ものすごくハッピーになれると思ってた。なのに・・現実はちっとも幸せじゃない。こんなもんなの?必ずしも居心地よくねえなと思った」これは、還暦をむかえた矢沢永吉のコンサートでの独り言です。

 

幸せになるための切符を入手することは、意外に簡単!でも、その切符はおカネで買えないところが案外難しいのかもしれません。

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