一面的なものの考え方が不幸を招く
三田評論2月号に載った土屋賢二先生(お茶の水女子大学名誉教授)『一面的なものの考え方が不幸を招く』の記事は、軽妙な語り口で語られ大変面白かったので、ここに紹介(クリックすると当該記事に飛びます)します。この記事の見出しを読むだけで、土屋先生の言いたいことがおぼろげながら分かると思います。
- 人間は考え方次第で不幸になる
- 自分の都合のよい側面を取り上げるやり方
- 人間の一生をどう捉えるか
- 不幸なときほど一面的なものの見方になる
- ユーモアの効用
- 何が重要であるかは自分で決められる
本ブログでは、「自分の都合のよい側面を取り上げるやり方」に書かれた内容を抜粋します。
心理的な動機から、「人生というのは意味がない」「生きることは無意味だ」という結論にもっていくやり方というものがあります。朝起きて満員電車に揺られて会社に行って、時間まで机にへばりついて、終わったら、また満員電車に揺られて家に帰って、ビール飲んで、野球見て、風呂へ入って寝ると。大体がそういう一日ではないでしょうか。その一日をとってみて、何か意味があると言えるのか、こういう生活を毎日、いくら積み重ねたってそこから意味が出てくるはずがない。人生というのは無意味なんだ、という言い方がされることがあります。それは単なる一つの側面であって、ほかの側面が無数にあると思うのです。例えば、朝起きて顔を洗おうと思って鏡を見たら、顔色が悪いし、目が血走っているし、歯を磨くと血が出るし、歯磨きのチューブのキャップが洗面台の排水口に入ってしまう(笑)。そのような出来事がたくさんあるわけです。先ほど挙げた「同じような毎日」という考え方は、そういう出来事をまったく無視して単純化しています。
よくみれば ナズナ花咲く 垣根かな(芭蕉)
私見ですが、芭蕉のような考えを持てば人生は、楽しいものになると思います。
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