日経記事【「賃上げ辞退します」税が惑わす日本のかたち】税金考(1)について

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日経記事2015/06/01 【「賃上げ辞退します」税が惑わす日本のかたち】税金考(1) に対するコメントをいたします。(クリックすると当該記事が読めます)

この記事では、主婦の年収が103万円を超えると、配偶者控除が使えなくなるので賃上げを辞退する人が出てくることを取り上げています。そして、103万円の壁を意識して「扶養を外れると損をする」と信じている人も少なくありません。しかし、これは多くの主婦が受けられる配偶者特別控除の取扱いを無視した議論です。多くの場合、103万円は壁にはならず、103万円を超えて主婦が働くことで世帯収入が増えます。夫の合計所得が1000万円(年収約1231万円)を超えると、配偶者特別控除が受けられません。その場合は、103万円の壁の議論が当てはまります。

「マネーの達人」http://manetatsu.com/ 小谷晴美氏の記事から抜粋して引用します。

「103万円の壁」に対する誤解

 女性の就業を阻害する一因として配偶者控除の廃止が議論されていますが、103万円の壁については、次のような誤解も多いように思います。

103万円を超えると配偶者控除がなくなる!

 103万円を超えると38万円の配偶者控除がゼロになると思う人もいますが、それは誤解です。103万円以上~141万円未満の間は「配偶者特別控除」があり、控除額が段階的に引き下げられる仕組みになっています。ただし、控除を受ける人の合計所得が1000万円を超えると、配偶者特別控除は受けられません。

103万円を超えると税金が増えるから損!

 確かに、控除される金額が下がれば夫の所得税や住民税は増加します。また妻自身も新たに所得税や住民税を負担なくてはなりません。しかし「収入の増加>税金の増加」ならば、世帯の手取り額としてはプラスになります。

103万円が"壁にならない人"

夫の年収500万円、現在100万円のパート収入を得ているA子さんを例に、妻の収入の変化と世帯の手取りの変化を確認してみましょう。(※妻の所得控除は基礎控除のみと仮定)

ブログ税金考1.jpg

 妻の収入が103万円を超えて、104、110、120万円と増加するごとに夫と妻の税金も増えます。しかし、それ以上に収入増となっていますので、世帯としての手取額は増えています。

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